贈り物が怖い

贈り物をすることも受け取ることも怖くなった経緯から、自分の人生を振り返ります

思春期の一大事

父が暴れ出すと、

 

私たちは車の中で寝たり
事情を知っている数少ない知人の家に避難したりしていました。

 


そんな生活が続くことで
思春期の私にとって一大事な出来事がありました。

 

 

それは、

 

洗濯が出来ない

お風呂に入れない

着替えられない

宿題ができない

 

いわゆる女子が一番気にする項目が

自分の意思ではどうにもならなかったことです。

 

 

あの頃、

きっと陰口叩かれてたんだろうなぁ。

 

 

美意識の高いイケてる女子グループからの視線が差別的だったのは、気のせいではなかったと思います。

 

 

おまけに

私の通う中学は受験して入る中学でした。

 

家がお医者さんとか大きな会社とか

公務員とか教員とか

そういう家庭の割合が高かったので、

 

私のように

 

身なりが整っていなかったり

遅刻したり

授業中に居眠りをしたり

宿題をしてこなかったり

 

そんなのはありえない人種だったことでしょう。

 

 

先生からも不審がられましたが

 

「父のことを絶対に口外してはいけない」

 

という母の教えを頑なに守っていたので、

いろんなことが私の怠慢やだらしのなさとみなされていたように思います。

 

 

それでも、

よき友人に恵まれました。

 

事情はわからずとも何かあるんだろうな…と察して、私のことを受け入れてくれる友人はいました。

 

イヤなことばかりでは決してなかったことが

唯一の救いです。