推理小説を読み漁っていた訳
父がいなくなれば
母が自由になれる
父をどうにかしなければ
母が自由になれない
母から呪文のように聞かされていた
「私は殺されてもいいけど
私のことを思って娘が父を殺さないか心配」
というセリフがいつも頭にあったので
殺人事件がテーマの推理小説が大好きでした。
とにかく物凄い量を読んでいたと思います。
どの小説を読んでも
完全犯罪はありませんでした。
捕まらないという視点で言えば完全犯罪になったとしても
心はいつも怯えて暮らす羽目に…というオチ。
あの時、完全犯罪が成立し、かつ、心も軽やかになる小説と巡り会わずに済んでよかったです。