宇宙人のおじさん
殺したい存在と言うと思い出すのが
宇宙人のおじさんです。
私は幼稚園くらいの頃、友達5人くらいかな…放課後の園庭で遊んでいた時に、自称「宇宙から来た」というおじさんに会いました。
(昔の幼稚園の門は閉園後も開いており、園庭も公園のように解放してありました)
「宇宙から来た」を間に受けた私たちは、おじさんの不思議な話や行動に「宇宙人だから出来るんだ」と引き込まれていきました。
そのおじさんが私の耳元にそっと息を吹きかけ、肩を抱き引き寄せてこう言いました。
「君は特別、色が白いね。二人だけでこっそりあっちで遊ぼう」
友達がちょっと離れている際に、よく触れてくるなーと違和感があった記憶もあります。
私の中では友達と一緒に逃げ帰ったことになっていますが、
この記憶は今でも時折(月1〜3回)夜中に蘇り、
「本当は、何かされていたらどうしよう」
「自分で自分の記憶を改ざんしたんじゃないだろうか」
「本当に私は逃げ帰れたのだろうか」
と、鼓動が早くなって眠れない日があります。
沖縄の基地問題などで出てくる性被害のニュースを見ると、本気で殺意がわいてくる自分が恐ろしくなります。
宇宙人のおじさんのことは、帰宅後すぐ母に話したように記憶していますが、
その時の母の反応などは憶えていません。
我が家は門限が厳しく、父に至っては私がスカートを履くことすら禁止していました。
送り迎えを異常なくらいやってくれていたことに関しては、両親から大事にされていたと思うのですが、
もしかしたら、宇宙人のおじさんの件からきていたのもしれませんし、私の考え過ぎかもしれません。
今となっては
本当はどうだったかなんてわかりません。
本当かどうかわからないことを
信じて苦しむのは疲れます。
だから、本当はどうだったかより
自分が何を信じるか、なのだと思います。