贈り物が怖い

贈り物をすることも受け取ることも怖くなった経緯から、自分の人生を振り返ります

灯油を撒かれる

記憶が曖昧なのですが、

父は灯油を2回ほど家の中で撒きました。

 

和室で…だったかな。

 

 

信じていた友人から騙されたショックか

大きな借金を作った自分を責めていたのか

私たち家族に申し訳ないと思ったのか

自暴自棄になったのか

 

理由はわかりません。

 

どれも当てはまるのかもしれませんし、

他にも何か思いがあったかもしれません。

 

 

火をつけなかったのが幸いで

無理心中にならずに済みました。

 

 

そのことがあってから

身の危険を感じた母は

父の先輩に頼んで

父を精神病院に入院させました。

 

 

その頃の母の口癖は

「殺されるかもしれない」

でした。

 

 

だけど、

 

父にとっては

信頼していた先輩から精神病院に入れられ

ますます人間不信になっていたのでしょうね。

 

2度入院しましたが

退院する度にさらに目つきが鋭くなっていました。

 

 

時折、事情を知っているほんの一部の父母の友人らが、我が家に様子を見にきてくれました。

 

 

父が酔っ払って寝てしまった後

母が来てくれた友人らと話している場面で、

「私は殺されてもいいけど

私のことを思って娘が父を殺してしまうのではないかと心配になる」

 

というセリフを、よく友人らにこぼしていました。

 

 

私がいる場所で話していることもありましたし、

私には聞こえていないと思いながら話していることもありました。

 

 

それを聞いていた私は、

 

いつか私は犯罪者になるのだろうか

私が父を殺さないと母は救われないのだろうか

 

と、自分の存在をさらに呪うことになるのです。