贈り物が怖い

贈り物をすることも受け取ることも怖くなった経緯から、自分の人生を振り返ります

アル中を支える共依存の母

アル中になった父。

 

父は働かなくなったけれど、

自営業は母の切り盛りのおかげで

生活には全く困りませんでした。

 

 

母が稼いだお金を

あるだけ飲む

あるだけ人に奢る

あるだけ人に貸す(返ってこないけど)

 

そんなサイクルがグルグル回り続けていました。

 

 

母は美しく

頭が良く

いわゆる出来る人でした。

 

プライドも高かったので、

 

父がアル中であること

父が家の中で暴れること

父が働かないこと

 

「それらは絶対に口外してはいけない」

 

と、子どもである私たちは言い聞かされて育ちました。

 

 

父は外に出ると「社長」と呼ばれ、

 

夜の街を飲み歩いても

「社長は接待に忙しいなー」

 

お店にいる人全員分のお勘定をしてきても

「社長は太っ腹だなー」

くらいのことで、

 

父がおかしいことには誰も気がついていませんでした。

 

 

そんな母の口癖は、

 

「あなただけが頼りよ」

「お母さんはあなたがいるから頑張れる」

「あなたがいなかったらとっくに逃げてた」

 

 

私や妹がいたから逃げられなかった

ということではなく、

 

私や妹がいたからツライことも頑張れた

という意味だったのだと思いますが、

 

子どもであった私は、

 

自分がいることで母は暴れる父から逃げることができず苦労しなければならなくなった

 

と、自分の存在を呪いました。

 

 

なんとかして私が母を助けなければ

 

その一心でつい数年前まで生きてきたように思います。

 

なので、

 

私の中の法律は、自分よりも

「母を幸せにすること」

になっていました。